トーセンオリオン（2000年生、母ペルソナソレイユ）

トーセンオリオン（2000年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋オリオン星座」。毛色は鹿毛。種牡馬のカリスタグローリ（当時12歳）と交配したペルソナソレイユが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回、地方1戦0勝。2003年のニュージーランドトロフィー(G2)で4着に入った他、2003年のアイビスサマーダッシュ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富川牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって588万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったベルモントリリックに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユーワテンザンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月1日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月21日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマチカネホマレに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2003年）

2月1日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のエフテーパラダイスに1馬身3/4の差をつけて3勝目を収める

3月16日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

5月11日、中3週で迎えた9戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

8月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

4歳（2004年）

2月8日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着に入った。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシルキーラグーンにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

7歳（2007年）

1月27日、約35か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。