ヴェールランス（2019年生、母ジュエラー）

ヴェールランス（2019年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「(歴代フランス国王の戴冠式が行われる都市)ランスに向かって(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したジュエラーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月2日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテンダンスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月11日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたサトノヘリオス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

7月9日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

9月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサトノヴィーナスを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2023年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月11日、中8週で迎えた8戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月21日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6月25日、中4週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八ヶ岳特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマラキナイアに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

10月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり5着に敗れた。

5歳（2024年）

3月9日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。