ノーザンプリンセス（1991年生、母ウイルプリンセス）

ノーザンプリンセス（1991年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時20歳）と交配したウイルプリンセスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は寺越政幸。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回。1995年の七夕賞(ハンデG3)で3着に入った他、1994年のキャピタルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

11月14日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/不良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイヤルアモンに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

12月19日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ヒゼンマサムネに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエイシンバーモントを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

10月1日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた8戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたカズサハリケーン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた10戦目は、C.ナカタニ騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のメイショウレグナムに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

4歳（1995年）

2月11日、中6週で迎えた12戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた13戦目は、アメジストステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.ナカタニ騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

4月22日、中6週で迎えた14戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦2勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた15戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた16戦目は、S.ソト騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月9日、中1週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月12日、中4週で迎えた18戦目は、新潟競馬場開設30周年記念天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。