エアヴァルジャン（1998年生、母エアポーリヤ）

エアヴァルジャン（1998年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時5歳）と交配したエアポーリヤが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦4勝2着3回。2001年のニュージーランドトロフィー(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

8月13日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、勝ったシンコウカリドにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったラガーページェントに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のように急駛したが、伸びてきたトゥザフューチャ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月2日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーヨーワシントンを凄まじい末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2001年）

2月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアグネスジャンボに2馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

4月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

11月24日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

4歳（2002年）

4月20日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

9月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のスーリアに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

9月29日、中2週で迎えた13戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

5歳（2003年）

1月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

2月9日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

3月9日、中3週で迎えた16戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三河特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に敗れた。

4月26日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

8月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月13日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

10月26日、中2週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

6歳（2004年）

2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた25戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のハイセイコーメモリアル（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハスラーをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

4月3日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた27戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のイナリワンメモリアル（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月3日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のタイキシャトルメモリアル（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

12月11日、中5週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

7歳（2005年）

1月22日、中3週で迎えた33戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、最後はヒシルーシッドと並んで4着同着となった。

2月6日、中1週で迎えた34戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた35戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた37戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。