ツクシヒメ（2006年生、母オペラハナミ）

ツクシヒメ（2006年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時20歳）と交配したオペラハナミが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は小屋畑和久。戦績は、地方24戦6勝2着3回。2009年の関東オークス(牝Jpn2)で2着に入った他、2009年の黒潮盃(S2)に勝利する活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小屋畑和久から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

10月2日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は488kg。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた2戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、2歳（旭川ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のオーマイビートに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったテンノダイスターに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月11日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリューベックに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

12月8日、中3週で迎えた5戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2009年）

1月9日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳戦の水仙賞（船橋ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るリトルジュリエットを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の碧空特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳戦のチューリップ特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4月2日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳戦のさくら特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るスマートオスカルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

5月14日、中5週で迎えた10戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

6月17日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったラヴェリータに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月12日、中7週で迎えた12戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は山田信大騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のブルーヒーローに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月16日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に牝馬ながら55.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月21日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のラインジュエルをクビ差振り切って6勝目を収める

11月12日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（8戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたタカヒロチャーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2010年）

1月20日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（9戦4勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月24日、中4週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（10戦4勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5歳（2011年）

4月29日、約14か月半の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（11戦4勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた19戦目は、S2の大井記念（大井ダート2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山田信大騎手（12戦4勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

7月6日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田信大騎手（13戦4勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた21戦目は、S3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で山田信大騎手（14戦4勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

9月29日、中7週で迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞のレディスプレリュード（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山田信大騎手（15戦4勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定地方重賞のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で山田信大騎手（16戦4勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で山田信大騎手（17戦4勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。