エアシャトゥーシュ（2005年生、母リボンストライプ）

エアシャトゥーシュ（2005年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋世界最高級の毛織物」。毛色は鹿毛。種牡馬のカリズマティック（当時9歳）と交配したリボンストライプが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の名鉄杯(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月17日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のヘヴンリーヘヴンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月9日、中2週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

8月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 小雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

9月27日、中7週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったマイネルスカットに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中9週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったエイプリルウインドにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中1週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のブルーリッチを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

4歳（2009年）

6月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

7月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上500万下の宗谷特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のフィックルベリーを半馬身振り切って雨下の激闘を制した。

8月23日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のルスツ特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るトモロポケットを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を収める

5歳（2010年）

1月10日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウィルビーキングに1馬身の差をつけて5勝目を手にした。

3月13日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた16戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月31日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた18戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

12月11日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

6歳（2011年）

7月10日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。