バリアントパシャ（2000年生、母ハートリーフⅡ）

バリアントパシャ（2000年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「英雄（勇敢な＋高官に与えられる称号）」。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時14歳）と交配したハートリーフⅡが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地4戦0勝2着1回、地方8戦7勝。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上C8-1。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

6月21日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。馬体重は534kg。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

7月6日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7月12日、連闘で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

10月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったノッティングサンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2004年）

5月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに26kg増やして迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1-2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルハチジェイソンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月1日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上C9-3（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るタイムヒロインを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月17日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C7-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のホクセツパワーをアタマ差振り切って3勝目を収める

5歳（2005年）

3月29日、約9か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上C8-1（姫路ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のニホンピロムーヴを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

4月14日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C7-2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイショウラブリーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C4-2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のギャラハッドに7馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月12日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C3-2（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（6戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C3-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤクモソニックを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って7勝目を挙げた。