フランボアーズ（2007年生、母ザミル）

フランボアーズ（2007年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ラズベリー（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時17歳）と交配したザミルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方12戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の一般C22。

経歴

デビュー前

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

2月7日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

8月21日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

12月6日、中9週で迎えた5戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、一般C24（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2011年）

1月11日、中2週で迎えた7戦目は、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったマルイチクランツに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた8戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサトノドリームに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月25日、中4週で迎えた9戦目は、如月千早生誕16年記念杯（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月7日、中0週で迎えた10戦目は、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のテーオーダンシングに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月29日、中2週で迎えた11戦目は、第四回高須シヅ杯（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた12戦目は、一般C15（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るデルマアグリッピナを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って1番人気に応えた。

4月20日、連闘で迎えた13戦目は、佐賀から嫁いで1周年記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったミサキナチュラルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月4日、中1週で迎えた14戦目は、ペロさんチャレンジカップ（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したオリオンザボックスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中1週で迎えた15戦目は、颯季ちゃん生誕一周年記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた16戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウブハコレカラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。