ビヨンドザシーン（2018年生、母ミュージカルパレス）

ビヨンドザシーン（2018年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「この場面を超えて」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモンテロッソ（当時11歳）と交配したミュージカルパレスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はミルファーム。主な勝ち鞍は2021年のレイテン准教授お誕生日記念(一般C1十)。

経歴

デビュー前

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

7月5日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた2戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた3戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

11月1日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は城戸義政騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた5戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月22日、連闘で迎えた6戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

11月28日、連闘で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた8戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3歳（2021年）

3月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月22日、中9週で迎えた15戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で杉原誠人騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

9月21日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、レイテン准教授お誕生日記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアンジュールレーヌを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月4日、中1週で迎えた17戦目は、珠洲馬頭観音馬の角伝説ツアー参加者募集杯（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るリュウールドレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月17日、中1週で迎えた18戦目は、楽天競馬でおウチ投票!賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミハルプリンセスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月8日、中2週で迎えた19戦目は、双子!!莉帆誕生日記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（3戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヴィトラスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた20戦目は、クラブ荻窪杯愛情ノーチェンジ西本結婚記念（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田知弘久騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったイクゼファイターズに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中1週で迎えた21戦目は、祝!也寸志さん誕生日おめでとう記念（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田知弘久騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハクサンフラワーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2022年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（5戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月6日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。

3月26日、中2週で迎えた24戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したランカンカンにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月10日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月15日、中4週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったセブンデイズに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた27戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のチュウワジョーダンに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月11日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上2勝クラスの青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

12月28日、約6か月半の休養明けで迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの立志賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2023年）

1月8日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上2勝クラスの濃尾特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に敗れた。

4月23日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

6月18日、中7週で迎えた32戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

6月24日、連闘で迎えた33戦目は、3歳以上2勝クラスの竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月16日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた35戦目は、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

8月27日、連闘で迎えた36戦目は、3歳以上2勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第3戦（札幌ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で黛弘人騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上2勝クラスの松戸特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で黛弘人騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

12月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた38戦目は、3歳以上2勝クラスの鹿島特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で黛弘人騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた39戦目は、3歳以上2勝クラスの2023ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド中山2戦（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で黛弘人騎手（7戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

2021年8月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。