シルクバレンタイン（1999年生、母ユーワメルド）

シルクバレンタイン（1999年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋バレンタインデーの贈り物。勝利を届けて欲しい。」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時14歳）と交配したユーワメルドが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方6戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2003年の3歳以上C1。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,800万円（7.6万×500口）で一口馬主が募集された。

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

3月23日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未出走（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた2戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、3歳未出走（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

8月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。5着を確保した。

9月8日、中4週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月6日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はフリーダムトレイルと並んで2着同着となった。

10月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた7戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の須賀川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

4歳（2003年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジーティービジョンに半馬身交わされて2着となった。

4月20日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山下貴光騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山下貴光騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた14戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、立夏特設（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サイレンスアスカに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月8日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のガッドクリエイトに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。