ダンスフォーウィン（2003年生、母エムジーピッコロ）

ダンスフォーウィン（2003年4月27日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「父名の一部＋ために＋勝利」。毛色は青鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時10歳）と交配したエムジーピッコロが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。戦績は、中央平地35戦5勝2着4回、中央障害2戦1勝。2008年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で3着に入った他、2006年のジュニアカップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月29日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたフォルタレーザ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るアサクサブラボーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったマッチレスバローにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

1月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

8月20日、約7か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたジーンハンター決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルスカットに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

10月22日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったジョウノオーロラに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月4日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のサクライナセに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

3月18日、中5週で迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

10月7日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のワールドハンターをハナ差振り切って休養明け初戦を制した。

11月3日、中3週で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のモルトグランデをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

12月16日、中3週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

5歳（2008年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。

3月2日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた21戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

5月17日、中5週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

11月16日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

12月28日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2008ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

6歳（2009年）

1月10日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた28戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

7歳（2010年）

3月14日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月22日、中9週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた30戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

12月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

8歳（2011年）

1月15日、中4週で迎えた32戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

2月20日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた34戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

8月6日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のスズカケノミチに5馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

9歳（2012年）

10月20日、約14か月の休み明けで迎えた37戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。