サトノエンペラー（2006年生、母スーア）

サトノエンペラー（2006年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時7歳）と交配したスーアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年のアメジストステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、グローブエクワインマネージメントによって1億500万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロイヤルダリアに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2009年）

1月31日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマジックシアターに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月2日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

7月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のポルカマズルカを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2011年）

12月10日、約29か月の休み明けで馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2012年）

1月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月11日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

3月10日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、アドマイヤラクティに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月25日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のシンボリボルドーに3馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月7日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、アドマイヤラクティにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7歳（2013年）

2月3日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

2月17日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でG.ブノワ騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアロマカフェに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。