ダイワルージュ（1998年生、母スカーレットブーケ）

ダイワルージュ（1998年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したスカーレットブーケが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着2回。2000年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で2着に入った他、2001年の桜花賞(牝G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月23日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズシンフォニーに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリワードアンセルに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月3日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦2勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったテイエムオーシャンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（2001年）

3月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリワードアンセルをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

4月8日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月20日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

10月14日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、プラウドウイングスに半馬身交わされて2着となった。

12月16日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4歳（2002年）

1月14日、中3週で迎えた10戦目は、ニューイヤーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

3月2日、中6週で迎えた11戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦3勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

8月11日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月6日、中5週で迎えた16戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5歳（2003年）

2月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、G3の根岸ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（9戦3勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた18戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。