エリザベスムーン（2006年生、母エリザベスローズ）

エリザベスムーン（2006年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「エリザベスの月」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したエリザベスローズが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

10歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、チャンピオンズファームによって864万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月16日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったホーカーハリケーンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月20日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスイートマトルーフを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5月16日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

8月15日、中8週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月26日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

4歳（2010年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。