ワンダフルクエスト（2006年生、母イクセプトフォーワンダ）

ワンダフルクエスト（2006年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時11歳）と交配したイクセプトフォーワンダが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、地方24戦5勝。2008年の北海道2歳優駿(Jpn3)で3着に入った他、2008年のブリーダーズゴールドジュニアカップ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノーザンファームによって1,575万円で落札された。

広森久雄厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月7日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジエスウィッシュに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月25日、中6週で迎えた2戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のレベルエックスに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のリロに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月4日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアンペアに2馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月2日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのスタチューオブリバティ賞（旭川ダート1500m 晴/重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のザンスデヤンスに3馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

10月30日、中3週で迎えた6戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月17日、中6週で迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦3勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3歳（2009年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、天の川賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

4歳（2010年）

5月4日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた12戦目は、マツリダゴッホ賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた13戦目は、レグルス特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

12月25日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、清水裕一騎手を鞍上に迎えて、長崎街道松原宿賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月10日、中1週で迎えた15戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、ホープフルカップ（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた16戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、鶴見岳特別（佐賀ダート2000m 雪/稍重）に53kgの軽斤量で出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた17戦目は、宝満山特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は清水裕一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた18戦目は、KJ2のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隆二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隆二騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、阿蘇山特別（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

6月5日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隆二騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

8月11日、中9週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のリボンナポリン100周年特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（4戦2勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた24戦目は、にったん管内農協「よい食」特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。