アンペア（2006年生、母フリーフォーギブン）

アンペア（2006年1月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「電流、電気の流れ」。2008年にNARグランプリサラブレッド2歳最優秀馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時12歳）と交配したフリーフォーギブンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方34戦7勝2着5回。2009年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入った他、2008年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、オリオンファームによって735万円で落札された。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

6月3日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のサンサンヒカリに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月8日、中4週で迎えた2戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったネフェルメモリーから半馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のイケノナインに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月4日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダフルクエストから2馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口竜一騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で山口竜一騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレオンリーワンに6馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月13日、中3週で迎えた8戦目は、2歳オープンのディクタット賞（門別ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で山口竜一騎手（6戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

3歳（2009年）

5月14日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた10戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

7月15日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

11月12日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた14戦目は、アクアライン特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は水野貴史騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4歳（2010年）

1月19日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のガーネット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた17戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、’10ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた18戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のきさらぎ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた19戦目は、夢見月特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は水野貴史騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、平均的なペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた20戦目は、ミランダ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジーガーウイングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

5月20日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したラブミーチャンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、ソメスサドル特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したポートジェネラルにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月9日、中3週で迎えた23戦目は、サウスヴィグラス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオネストジョンを半馬身差し切って5勝目を手にした。

9月21日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた25戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（11戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた26戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、門別プロパンガス事業協同組合特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた27戦目は、ディープインパクト・プレミアム2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（12戦4勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオンザビートに1馬身半の差をつけて優勝

5歳（2011年）

5月19日、約6か月の休み明けで迎えた28戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（13戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（14戦5勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

6月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、グランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（15戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口竜一騎手（16戦5勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

9月8日、中5週で迎えた32戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、ローレルゲレイロ賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったパフォーマンスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月6日、中3週で迎えた33戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた34戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のプリティゴールドに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

11月17日、中1週で迎えた35戦目は、キングカメハメハ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。