イケノナイン（2006年生、母ピンクジュエル）

イケノナイン（2006年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋９」。毛色は栗毛。種牡馬のジェリ（当時14歳）と交配したピンクジュエルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は池添安雄。戦績は、中央平地1戦0勝、地方27戦8勝2着6回。2008年のサマーチャレンジ1に勝利した他、2008年の平和賞(S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、池添安雄から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

4月29日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、でレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモエレビクトリーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月6日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったアンペアから1馬身半差の2着となった。

8月21日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのサマーチャレンジ1（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のマルノノパールに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

9月15日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

10月22日、中4週で迎えた5戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、チョットゴメンナにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2010年）

3月16日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、一般A4（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

4月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、クレマチス特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月1日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、うまレタースプリング特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた9戦目は、ケフェウス特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月1日、中1週で迎えた10戦目は、アポイの奇跡ヒダカソウ特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、チョットゴメンナに3/4馬身交わされて2着となった。

7月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、アルキオネ特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスキヤネンに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月11日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、北海道日高乳業ヨーグルッペ特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴールドコインに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月26日、中1週で迎えた13戦目は、つぼ八特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（8戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のサンサンヒカリに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月22日、中3週で迎えた14戦目は、北海道優駿の里安平町ララタウン特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（9戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ゴールドコインに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月7日、中1週で迎えた15戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた16戦目は、SPAT4×楽天銀行賞 IN川崎（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のブルーカフェをクビ差振り切って6勝目を手に入れた。

12月13日、中2週で迎えた17戦目は、ジョイホース横浜賞（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテンダンに2馬身半の差をつけて制した。

5歳（2011年）

1月6日、中2週で迎えた18戦目は、ニューイヤー特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた19戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ガーネットスター賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、希望特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ニュースターガールに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月20日、中4週で迎えた21戦目は、小田原市特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた22戦目は、緑風特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた23戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、彦星特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能でバテずに粘り続けて、最後は2着のコリオレイナスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月25日、中2週で迎えた24戦目は、スターライト特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで崩れずに走り抜いたが、ハルサンサンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月17日、中2週で迎えた25戦目は、夏祭り特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月7日、中6週で迎えた26戦目は、相模原市特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で増田充宏騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた27戦目は、オパール特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で増田充宏騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた28戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、夕刊フジカップ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。