プリティゴールド（2006年生、母Pilgrim）

プリティゴールド（2006年9月10日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋オーストラリアの地名（Ｇｏｌｄ　Ｃｏａｓｔ）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時9歳）と交配したPilgrimが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦0勝2着3回、中央障害2戦0勝、地方21戦6勝2着2回。2011年、2012年とエトワール賞(地方重賞)を連覇した他、2012年の道営スプリント(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

4月26日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したレッドオマージュを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウエルピスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月24日、中1週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したワンダーアムールにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月18日、中3週で迎えた4戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のジューンフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルハチフォレストをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

7月18日、中3週で迎えた5戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

10月1日、中6週で迎えた7戦目は、アーバンステージ神無月賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月12日、中9週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4歳（2010年）

1月31日、中6週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月13日、中5週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の蒲郡特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

4月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

4月18日、連闘で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた13戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた14戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ミザール特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマッシュアップに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月14日、中4週で迎えた15戦目は、アルビレオ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゴールドコインに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

9月19日、中5週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

12月12日、中7週で迎えた19戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

2月27日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミスティックダイヤを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

6月16日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（3戦3勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた24戦目は、グランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた25戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

8月24日、中3週で迎えた26戦目は、日高建設協会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグレンチェックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月6日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月2日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（5戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったアンペアに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた29戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

6歳（2012年）

5月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

5月17日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた31戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロクイチスマイルに1馬身の差をつけて優勝

6月14日、中3週で迎えた32戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた33戦目は、グランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

9月6日、中5週で迎えた35戦目は、ステイゴールド・プレミアム（門別ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた36戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシャイニングアワーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中3週で迎えた37戦目は、ディープインパクト・プレミアム（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月6日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた38戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（8戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。