グレンチェック（2006年生、母ハウンドトゥース）

グレンチェック（2006年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大きい格子柄。母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のスターリングローズ（当時9歳）と交配したハウンドトゥースが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本直弘。戦績は、中央平地12戦1勝2着3回、地方28戦2勝2着5回。2011年のキングカメハメハ・プレミアム(一般)に勝利した他、2011年のローレルゲレイロ賞(一般)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

5月9日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた4戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハードイチオーに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月26日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/不良）に49kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

12月12日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

12月26日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったワンズガーホッドにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

4歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたトウカイポプリ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

2月13日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサクラナスカにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で松田大作騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松田大作騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月22日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、船橋オータムダッシュ（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

11月24日、中8週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた14戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の神楽月特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、ビューテフルレデーにクビ差交わされて2着となった。

12月8日、中1週で迎えた15戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、一陽特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の師走特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口達弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

5歳（2011年）

1月20日、中3週で迎えた17戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、花信風特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた18戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の梅見月特別（浦和ダート1400m 雪/重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

2月21日、中0週で迎えた19戦目は、疾風スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は山口達弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

3月1日、連闘で迎えた20戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、群雄特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、小嶋久輝騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

6月15日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた22戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアム（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた23戦目は、グランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は小嶋久輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた24戦目は、アンタレス特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小嶋久輝騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

8月24日、中4週で迎えた25戦目は、日高建設協会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は小国博行騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、プリティゴールドに交わされて4馬身差の2着となった。

9月8日、中1週で迎えた26戦目は、ローレルゲレイロ賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

9月22日、中1週で迎えた27戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、優駿の里「安平町チーズ」特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

10月6日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は小国博行騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた29戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、カンパニー賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タイセイアドミラルに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月10日、連闘で迎えた30戦目は、沙流川特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小国博行騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、プリティーマッハに半馬身交わされて2着となった。

11月17日、連闘で迎えた31戦目は、キングカメハメハ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のギンゲイに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6歳（2012年）

5月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、「門別温泉とねっこの湯」特別（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた34戦目は、ミランダ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小国博行騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた35戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は井上俊彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた36戦目は、ケンタウルス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小国博行騎手（8戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

7月3日、連闘で迎えた37戦目は、グランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（9戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた38戦目は、アルファルド特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（10戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた39戦目は、門別プロパンガス事業協同組合特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小国博行騎手（11戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、リバーキンタローに交わされて1馬身差の2着となった。

8月22日、中1週で迎えた40戦目は、アンタレス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小国博行騎手（12戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のエリモサプライズを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。