サクラナスカ（2006年生、母サクラコンドル）

サクラナスカ（2006年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ナスカの地上絵より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時17歳）と交配したサクラコンドルが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）新和牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

羽月友彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月7日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したルーポにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3月8日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

6月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のビバエルフを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

7月18日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月26日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグレンチェックに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月28日、中5週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

7月31日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミクルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月15日、中1週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したイッツアチャンスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで崩れずに走り抜いたが、サクラサクラサクラに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2011年）

1月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた15戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のトゥインクルスノーに2馬身の差をつけて制した。

2月20日、中2週で迎えた16戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

7月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月3日、中5週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

11月12日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の黒埼特別（新潟ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。