ヴィトンクイーン（2006年生、母クッドビークイーン）

ヴィトンクイーン（2006年5月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したクッドビークイーンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地28戦0勝2着3回、地方3戦2勝。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上C2一。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月8日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のモーリシャス賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3歳（2009年）

1月5日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた6戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

2月22日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したタフネスデジタルを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月22日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたカフェアラジン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4月25日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中博康騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた11戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノボニョを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月18日、中2週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（6戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（7戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

9月6日、連闘で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた18戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

12月8日、中9週で迎えた19戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーアミステリーに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2010年）

1月1日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のラファエロをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

3月7日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月16日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

6月20日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた27戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月16日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた30戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた31戦目は、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。