ブレイキングドーン（2016年生、母アグネスサクラ）

ブレイキングドーン（2016年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「夜明け、新時代」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したアグネスサクラが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。2019年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)に勝利した他、2019年の弥生賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高昭牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、前田幸治によって1,944万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月24日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアドマイヤジャスタに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったクラージュゲリエにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

12月28日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3歳（2019年）

3月3日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月30日、中7週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルサーパスを3/4馬身振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

4歳（2020年）

11月1日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

2021年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。