トキノフレンチ（2002年生、母ナリタフジヒメ）

トキノフレンチ（2002年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したナリタフジヒメが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）日向牧場。戦績は、地方16戦10勝2着2回。2006年のスパーキングサマーカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長谷川蓮太郎厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2005年）

6月13日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイアイポセイドンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中5週で迎えた2戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウィステリアに3馬身の差をつけて制した。

8月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のように疾駆したが、ビバオグリワンダーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマズコに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2006年）

2月23日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヤテシャンハイに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月31日、中4週で迎えた6戦目は、東風特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るハヤテシャンハイを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて5勝目を収める

4月20日、中2週で迎えた7戦目は、花衣特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホウザンフクキタルを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

5月19日、中3週で迎えた8戦目は、三渓園特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のジェドバトラーをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

6月12日、中2週で迎えた9戦目は、ジューンスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（5戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハギノセレクションに1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月21日、中5週で迎えた10戦目は、地方重賞のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（6戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、イシノダンシングに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコアレスブレーブを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

12月13日、中5週で迎えた12戦目は、ハッピーエンド特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（8戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルハチクラスターを半馬身振り切って10勝目を達成した。

5歳（2007年）

1月3日、中2週で迎えた13戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（9戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

7歳（2009年）

2月27日、約26か月の休養明けで迎えた14戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、望春特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた15戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、陽春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた16戦目は、箱根宿特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。