マサノウイズキッド（2006年生、母ファーストクラス）

マサノウイズキッド（2006年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋天才児」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールドヘイロー（当時9歳）と交配したファーストクラスが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）道見牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着2回、地方4戦3勝。2008年のAIR-G’（エアジー）に勝利した他、2008年のウィナーズチャレンジを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、道見牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、道見牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

堂山芳則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

6月25日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマノカンプに約16馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のエフテーダージーに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月23日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンのAIR-G’（エアジー）（旭川ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のネオヴェリーベリーに7馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月5日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた5戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で宮崎光行騎手（4戦3勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3歳（2009年）

5月23日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の宗谷特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の留萌特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスマートステージを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

9月20日、中4週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

4歳（2010年）

3月27日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

10月31日、約7か月半の休み明けで迎えた12戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた14戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったセイクリッドセブンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月25日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のカワキタコマンドに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

5歳（2011年）

2月5日、中5週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ムクドクにアタマ差交わされて2着となった。

9月25日、約7か月半の休養明けで迎えた17戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。