ギャロップチドリ（1985年生、母ササノビユーテイ）

ギャロップチドリ（1985年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンシヤインボーイ（当時11歳）と交配したササノビユーテイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道茅部郡森町、生産者は（有）笹川大晃牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

4月29日、デビュー戦は堀井雅広騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月7日、連闘で迎えた2戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のカミノヤマドリに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月29日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のカネイチスルスミに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は大崎昭一騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず3着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた6戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（1989年）

5月6日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

5月21日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

5歳（1990年）

2月4日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサンリバナッシュ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月17日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアンサーズラッキーに1馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメドレーを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手に入れた。

4月28日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったポタリングにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。