ウインシュナイト（1998年生、母バブルプロスペクター）

ウインシュナイト（1998年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したバブルプロスペクターが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦5勝2着3回。2002年の小倉大賞典(ハンデG3)で2着に入った他、2003年の巴賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって9,450万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額1億円（50万×200口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

10月8日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2001年）

8月11日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロードプリヴェイルを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

8月19日、連闘で迎えた3戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

10月28日、中9週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたロリポップガール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンボリリシウスを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

11月25日、中2週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るグリーンソニックを豪脚で半馬身差し切って優勝

12月23日、中3週で迎えた7戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたトップコマンダー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（2002年）

2月3日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でK.ファロン騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたタマモヒビキ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2003年）

5月11日、約15か月半の休養明けで迎えた9戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のスズノミヤビオーをクビ差振り切って休養明け初戦を物にした。

6月14日、中4週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた11戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はK.デザーモ騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイガーカフェを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

6歳（2004年）

2月21日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

7月11日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。