ダイナアクロポリス（1984年生、母キヤシエルパレス）

ダイナアクロポリス（1984年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時13歳）と交配したキヤシエルパレスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

10月5日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3歳（1987年）

2月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた2戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた3戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

7月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

8月16日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリンドファストに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、中2週で迎えた7戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったチョウカイタローを半馬身捉え切れず2着となった。

9月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウショウウイングに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月4日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の印旛沼特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたメジロハーネン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1988年）

1月31日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、寺島祐治騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5歳（1989年）

4月9日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトーコーミラーに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

5月6日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月14日、連闘で迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。