トウショウウイング（1984年生、母プリテイトウシヨウ）

トウショウウイング（1984年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のグリーングラス（当時11歳）と交配したプリテイトウシヨウが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回、中央障害3戦0勝2着1回、地方12戦0勝。主な勝ち鞍は1988年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

保田隆芳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月1日、デビュー戦は黛幸弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タクノチドリに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（1987年）

1月11日、中6週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のローズルームに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月8日、中3週で迎えた4戦目は、4歳400万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は黛幸弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月19日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上400万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったダイナアクロポリスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフレッシュドリームに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月25日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は黛幸弘騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったコバンザメに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛幸弘騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に敗れた。

4歳（1988年）

2月13日、中6週で迎えた13戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の昭島特別（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は黛幸弘騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

9月4日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヨシノイチーをアタマ差振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

9月25日、中2週で迎えた16戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の十和田湖特別（函館芝1800m 小雨/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず3着に敗れた。

10月29日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は黛幸弘騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛幸弘騎手（6戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

5歳（1989年）

1月29日、中6週で迎えた20戦目は、臼井武騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた21戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で臼井武騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったファンタスチックから約14馬身差の2着となった。

3月4日、中2週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で臼井武騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は黛幸弘騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

8月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、圓田修騎手を鞍上に迎えて、晩夏特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた25戦目は、半杭議騎手を鞍上に迎えて、新涼特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた26戦目は、夕月特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で半杭議騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた27戦目は、B12ロ（中京(地)ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で半杭議騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月19日、連闘で迎えた28戦目は、黒宮高徳騎手を鞍上に迎えて、かえで特別（中京(地)ダート1700m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月1日、中5週で迎えた29戦目は、B1（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は半杭議騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた30戦目は、初冬特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で半杭議騎手（4戦0勝）。6頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた31戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、忘年特別（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

6歳（1990年）

1月4日、連闘で迎えた32戦目は、B12ロ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は半杭議騎手（5戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた33戦目は、万両特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で半杭議騎手（6戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた34戦目は、立春特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で半杭議騎手（7戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた35戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、B2ロ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。