タクノチドリ（1984年生、母センキノー）

タクノチドリ（1984年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時11歳）と交配したセンキノーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は山腰義忠。戦績は、中央平地32戦3勝2着4回。1986年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

元石正雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月1日、デビュー戦は嶋田功騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月8日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったビゼンワシュウにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウウイングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた4戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3歳（1987年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの新春4歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

1月24日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（中山ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

3月7日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳400万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は嶋田功騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、最後はダイナサーファーと並んで4着同着となった。

3月21日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳400万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のダイナシルエットを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

5月3日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田功騎手（6戦2勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、最後はドウカンジョーと並んで6着同着となった。

5月24日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で嶋田功騎手（7戦2勝）。24頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた12戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったダイナバトラーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳900万下のしゃくなげ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田功騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月12日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（9戦2勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月4日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（10戦2勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津久井特別（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田功騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた18戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の神代特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したフジノセンゴクにハナ差届かず2着となった。

4歳（1988年）

1月24日、中4週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の若潮特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は嶋田功騎手（12戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

4月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の立川特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイシュウグレイトを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月21日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上1400万下の府中特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の福島テレビ杯（福島芝2000m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月16日、中2週で迎えた25戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下のルビーステークス（福島芝1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したチョウカイフリートに半馬身届かず2着となった。

12月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（1989年）

2月26日、中9週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/不良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

5月7日、中5週で迎えた32戦目は、町田義一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。