ディアスティマ（2017年生、母スウィートリーズン）

ディアスティマ（2017年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「宇宙(ギリシャ語)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したスウィートリーズンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入った他、2023年の日経賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億5,000万円（375万×40口）で一口馬主が募集された。

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月5日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオールザワールドに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月7日、中8週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月19日、中5週で迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

3月29日、中9週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスの大寒桜賞（中京芝2200m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったメイショウボサツにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中4週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では速い脚を使えず18着に敗れた。

9月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のダノンセレスタに1馬身3/4の差をつけて久々の実戦を物にした。

11月1日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、リリーピュアハートに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月27日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマイルに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

2月27日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のタイセイモナークに3馬身の差をつけて4勝目を手にした。

5月2日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

8月7日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（函館芝2600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のカウディーリョに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2022年）

10月10日、約14か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（7戦4勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

12月3日、中7週で迎えた13戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（8戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

6歳（2023年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（9戦4勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月30日、中4週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（10戦4勝）。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

5月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（11戦4勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ヒートオンビートにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

11月5日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（12戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

7歳（2024年）

1月14日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（13戦4勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

3月17日、中8週で迎えた19戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。