オールザワールド（2017年生、母エピックラヴ）

オールザワールド（2017年2月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「全世界」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したエピックラヴが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利した他、2024年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、前田晋二によって8,640万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったディアスティマに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた4戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたメイショウボサツ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月6日、中3週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のネブロシティに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したルリアンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラスのあずさ賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの出雲崎特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラスの都井岬特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラヴィンフォールに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月12日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの木曽川特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ヒートオンビートに交わされて1馬身差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの天竜川特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したアルサトワを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた16戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの八代特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたジェットモーション決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったルリアンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月26日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた19戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月16日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したリノキアナに半馬身届かず2着となった。

10月31日、中1週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた22戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

5歳（2022年）

3月5日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラスの和田岬特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴェルトハイムを半馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

4月9日、中4週で迎えた24戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの京橋ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月18日、中9週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

7月17日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月10日、中7週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたレインカルナティオ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月1日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

12月11日、中9週で迎えた29戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

6歳（2023年）

3月25日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鈴鹿ステークス（中京ダート1900m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

7月15日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた32戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月9日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月11日、中8週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの修学院ステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

12月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったドンカルロから1馬身3/4差の2着となった。

7歳（2024年）

1月20日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のクラップサンダーに半馬身の差をつけて順当に勝利した。

2月17日、中3週で迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のスワヤンブナートに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月30日、中5週で迎えた38戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のフィロロッソに5馬身の差をつけて優勝