タマモリッチ（2000年生、母クラリッサ）

タマモリッチ（2000年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋富豪」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時13歳）と交配したクラリッサが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地11戦3勝、地方4戦1勝2着2回。2003年のサラブレッドチャレンジカップ(G3)に勝利した他、2003年の名古屋優駿(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

8月10日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマーベラスロイヤルに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はユキノスイトピーと並んで6着同着となった。

10月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエピソードシチーをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

3歳（2003年）

1月19日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小野次郎騎手（6戦2勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小野次郎騎手（7戦2勝）。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（8戦2勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切り、4着を確保した。

5月3日、中3週で迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のレマーズガールを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月18日、中6週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグウルフから3馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中4週で迎えた13戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエコルプレイスから6馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中5週で迎えた14戦目は、3歳G3のサラブレッドチャレンジカップ（金沢ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るレマーズガールをハナ差だけ差し切って念願の重賞初制覇を果たした。

10月4日、中4週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。