ホウシュウタイム（1998年生、母カヅノグラフ）

ホウシュウタイム（1998年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のミュージックタイム（当時11歳）と交配したカヅノグラフが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は桑田正己。戦績は、中央平地6戦0勝、地方26戦14勝2着4回。2002年のゴールド争覇(地方重賞)に勝利した他、2002年のくろゆり賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桑田正己から「北海道8月市場サラブレッド2歳」と「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

柴田高志厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2000年）

7月12日、デビュー戦は安藤光彰騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったマルカデニーロに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中4週で迎えた2戦目は、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアーバントロフィーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月11日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の中京盃（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤光彰騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤光彰騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテクノパールを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月30日、中5週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤光彰騎手（6戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2001年）

2月12日、中5週で迎えた8戦目は、青木達彦騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の節分特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したセイエイカネノーにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月1日、中6週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の新緑賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月15日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（8戦2勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（9戦2勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた12戦目は、3歳500万下のインディアトロフィー（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（10戦2勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳500万下のあじさい賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤光彰騎手（11戦2勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた14戦目は、一般B10（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤光彰騎手（12戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルタカアビリティに約17馬身の大差をつけて3勝目を掴み取った。

8月15日、中2週で迎えた15戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤光彰騎手（13戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたダイコクテイオー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月15日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の秋分特別（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤光彰騎手（14戦3勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

4歳（2002年）

4月29日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた17戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るテツマボーイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休み明け初戦を物にした。

5月17日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（15戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエソールを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月29日、中1週で迎えた19戦目は、一般B9（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（16戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミストキメクを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って6勝目を奪取した。

7月8日、中5週で迎えた20戦目は、穂高特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマエストロセゴビアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月15日、中4週で迎えた21戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（17戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイッコーオーに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（18戦6勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた23戦目は、地方重賞のゴールド争覇（名古屋ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（19戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のイッコーオーをクビ差制して勝利を手に入れた。

5歳（2003年）

1月1日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（20戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

1月26日、中3週で迎えた25戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で安藤光彰騎手（21戦7勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

6月24日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、一般A5（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤光彰騎手（22戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオグリラシアンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って休養明けの一戦を物にした。

7月25日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤光彰騎手（23戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったイッコーオーからハナ差の2着に甘んじた。

9月10日、中6週で迎えた28戦目は、姫路チャレンジカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安藤光彰騎手（24戦8勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツルマルザムライを上がり0位の末脚で半馬身差し切って勝利数を11に伸ばす

10月8日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤光彰騎手（25戦9勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7歳（2005年）

1月28日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた30戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るマルタカオラクルを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

2月11日、中1週で迎えた31戦目は、バレンタイン特別（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテラノグッドマンに3馬身の差をつけて勝利数を13に伸ばす

4月5日、中7週で迎えた32戦目は、淡墨桜特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトミノレッドスターに5馬身の差をつけて勝利数を14に伸ばす