キックオフ（1987年生、母フオトジエニツク）

キックオフ（1987年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサルノキング（当時8歳）と交配したフオトジエニツクが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地34戦6勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の晩春ステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

畠山重則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

2月17日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

6月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

7月8日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクックバードに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月15日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の仁山特別（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた10戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の文知摺特別（福島芝2000m 雨/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

10月28日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（1991年）

9月29日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた13戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の会津特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月9日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の伊達特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロングホマレに1馬身の差をつけて優勝

11月17日、連闘で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラザーシューに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原隆明騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったクラシックウィナーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で菅原隆明騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は小迫次男騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の常陸特別（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトップサークルに2馬身半の差をつけて優勝

5月16日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（9戦3勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のハーバーサンライズに2馬身の差をつけて優勝

6月14日、中3週で迎えた24戦目は、札幌日経賞（札幌芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原隆明騎手（10戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で菅原隆明騎手（11戦4勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

12月6日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原隆明騎手（12戦4勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

12月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、’92フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原隆明騎手（13戦4勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

6歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた28戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で菅原隆明騎手（14戦4勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた29戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で菅原隆明騎手（15戦4勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月13日、中1週で迎えた30戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菅原隆明騎手（16戦4勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

2月20日、連闘で迎えた31戦目は、白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で菅原隆明騎手（17戦4勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオールレインボーをクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

5月2日、連闘で迎えた33戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 雨/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

6月12日、中5週で迎えた34戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

11月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。