エトルアンフルール（2010年生、母ベルベットイーグル）

エトルアンフルール（2010年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「花が咲いている（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時16歳）と交配したベルベットイーグルが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）石川牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。5歳のとき、村山卓也から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、須崎牧場によって270万円で落札された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

9月30日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコズミックショアに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月13日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒュウガミズキを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

12月1日、中6週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の冬桜賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2013年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下の芍薬賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月25日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月6日、中5週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月16日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したヒルノケアンズを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2014年）

3月16日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4月20日、連闘で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオリアーナを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

5月17日、中3週で迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

10月18日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月7日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセクシーボーイを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月20日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

5歳（2015年）

1月24日、中4週で迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3月29日、中8週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月18日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

6月14日、中7週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

7月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。