マニエリスム（2008年生、母マニエラ）

マニエリスム（2008年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したマニエラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、地方31戦7勝2着1回。2011年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入った他、2011年の東京プリンセス賞(牝S1)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

11歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

柳沢好美厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

7月22日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るポップディーバを次元の違う末脚で交わし去り、最後は9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

9月22日、中5週で迎えた3戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳オープンのロージズインメイ賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモルフェソングエルに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

10月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田稔騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

12月30日、中9週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツルノボサツに4馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

3歳（2011年）

2月1日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの’11桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナターレに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4月15日、中9週で迎えた7戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオーゴンヒリツをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

6月15日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた10戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

12月1日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの’11ロイヤルカップ（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセントラルコーストを半馬身振り切って久方ぶりの一戦を制した。

12月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2012年）

7月25日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、’12スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月30日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定戦の’12クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のライトレジーナに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月2日、中4週で迎えた15戦目は、’12ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（8戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた16戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（9戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの’12ロイヤルカップ（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（10戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

12月30日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（11戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2013年）

1月23日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

4月3日、中4週で迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出し、3着に入った。

5月29日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた24戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月1日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、’13ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたクリーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月4日、中4週で迎えた26戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

12月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

12月30日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は石崎駿騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

6歳（2014年）

1月23日、中2週で迎えた29戦目は、’14ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

2月26日、中4週で迎えた30戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた31戦目は、日刊ゲンダイ杯（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（12戦5勝）。13頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。