サッチャリズム（2005年生、母ロイヤルウェーブ）

サッチャリズム（2005年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「サッチャー元英国首相の経済哲学、政治哲学のこと。強い牝馬になれ」。毛色は鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時7歳）と交配したロイヤルウェーブが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北勝ファーム。戦績は、中央平地9戦0勝、地方6戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の一般D3-1。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月17日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

3歳（2008年）

4月19日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

7月19日、中8週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、最後はトラストシャインと並んで6着同着となった。

8月31日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。11着に敗れた。

10月9日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、一般D3-1（旭川ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月22日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、一般D3-2（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀井洋司騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウショウサムデイにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月6日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、オータムカップ3（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウショウサムデイを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた11戦目は、一般D3-1（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモニカに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2十一（水沢ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

5月31日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

10月25日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい17着に終わった。