キクノフェリックス（2014年生、母レディブライアン）

キクノフェリックス（2014年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+成功(ラテン語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したレディブライアンが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松田憲一。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月30日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエールブリリアンツにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2017年）

3月20日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったサザンブリーズを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月9日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

11月9日、中3週で迎えた6戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウカンキに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るユーキホープを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2018年）

1月7日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

5月19日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のサイドチェンジに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦をモノにした。

5歳（2019年）

1月26日、約8か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月24日、中7週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田菜七子騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したジョースターライトを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月31日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイパープルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田菜七子騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のショウナンパンサーに3馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳥屋野特別（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月14日、中6週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

6歳（2020年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの伊勢特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上2勝クラスの瀬戸特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4月11日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた23戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

8月22日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスの日進特別（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

7歳（2021年）

3月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラスの鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた27戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上2勝クラスの咲花特別（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。