ケイアイパープル（2016年生、母アルヴェナ）
Keiai Purple
2016.04.04
ケイアイパープル（2016年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+色名」。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したアルヴェナが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は隆栄牧場。2021年の名古屋グランプリ(Jpn2)で2着に入った他、2022年の平安ステークス(G3)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。
経歴
デビュー前
村山明厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（2019年）
4月6日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のデルマシャンティに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。
4月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。
8月31日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ゴールドパッキャオにクビ差交わされて2着となった。
9月16日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキクノフェリックスに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。
10月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。
10月27日、中2週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。
12月22日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。
4歳（2020年）
1月18日、中3週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの小倉城特別（小倉ダート1700m 小雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
5月2日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のペガサスを半馬身振り切って優勝
5月30日、中3週で迎えた10戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの東大路ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアヴァンセを凄まじい末脚で3/4馬身差し切って4勝目をマークした。
7月12日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのデルマーサラブレッドクラブ賞マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。
5歳（2021年）
1月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、G2の東海テレビ杯東海ステークス（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は中井裕二騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。
4月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。
6月5日、中6週で迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。
8月14日、中9週で迎えた15戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートセラヴィーに5馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。
9月19日、中4週で迎えた16戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は中井裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のホウオウトゥルースに1馬身3/4の差をつけて優勝
11月21日、中8週で迎えた17戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。
12月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヴェルテックスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。
6歳（2022年）
2月8日、中6週で迎えた19戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアメリカンフェイスに5馬身の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。
3月10日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、クリンチャーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。
4月17日、中4週で迎えた21戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。
5月21日、中4週で迎えた22戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったテーオーケインズにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。
7月18日、中7週で迎えた23戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
10月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のラーゴムに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。
11月23日、中6週で迎えた25戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。
12月8日、中1週で迎えた26戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（10戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。
7歳（2023年）
3月16日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（11戦4勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハギノアレグリアスを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。
4月16日、中3週で迎えた28戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（12戦4勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。
9月26日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（13戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。
11月3日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で藤岡康太騎手（14戦4勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。
8歳（2024年）
2月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた31戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡康太騎手（15戦4勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。
4月14日、中8週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた32戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。