ビッグエリザベス（1998年生、母モルゲンロート）

ビッグエリザベス（1998年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したモルゲンロートが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着2回。2001年のチューリップ賞(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

10月7日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ザフェイツにハナ差交わされて2着に惜敗した。

11月5日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったハートキーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月9日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラボーサンライズを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2001年）

1月13日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた8戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は村本善之騎手（7戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月8日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（8戦1勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って18着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（9戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた13戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダイナグロリアをハナ差振り切って2勝目を手に入れた。

9月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4歳（2002年）

4月14日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

4月20日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた19戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

7月14日、連闘で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

12月7日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

5歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は常石勝義騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

3月22日、中5週で迎えた27戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。