フィニステール（2004年生、母フィラストリート）

フィニステール（2004年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したフィラストリートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。2007年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2007年のすみれステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月17日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は510kg。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のフジノカミカゼに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

1月20日、中4週で迎えた2戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアルナスライン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月31日、中4週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたブラックシャンツェ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月28日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月27日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

4歳（2008年）

12月6日、約18か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したワキノパワーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月27日、中2週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月26日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシングルショットをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

5月17日、中2週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

6月13日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったアグネススターチに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2010年）

1月9日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のテーオーストームに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

5月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、4着に終わった。

6月13日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月23日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、6着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

7歳（2011年）

9月25日、約10か月半の休養明けで迎えた23戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（10戦2勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。