ブラックシャンツェ（2004年生、母シノギトップ）

ブラックシャンツェ（2004年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋ジャンプ台（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時8歳）と交配したシノギトップが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂戸節子。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の稲荷特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月16日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。4頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のナンヨーサウスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2007年）

2月3日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフィニステールをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

4月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

12月1日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、S.パスキエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2007ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったダブルティンパニーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月23日、中2週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2008年）

1月6日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

1月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたロードアンセム決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月17日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロードアルファードに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。

3月23日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月7日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月15日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したネヴァキングダムに半馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2010年）

7月3日、約20か月の休み明けで迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。