オーシュペール（2009年生、母レディマーメイド）

オーシュペール（2009年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「素晴らしい水（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したレディマーメイドが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2013年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

ロードサラブレッドオーナーズにて総額1,575万円（3.15万×500口）で一口馬主が募集された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月17日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3歳（2012年）

1月21日、中4週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブリッサに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月18日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアメリカンウィナーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたケイアイエレガント決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたリアライズキボンヌ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、5着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタケデンサイレントに4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2013年）

1月21日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したママキジャにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月23日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリアライズキボンヌを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

3月17日、中2週で迎えた17戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた18戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

8月11日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

5歳（2014年）

1月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

3月1日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた24戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

8月30日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた27戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。