アメリカンウィナー（2009年生、母Zappeuse）

アメリカンウィナー（2009年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「アメリカの勝者たち」。毛色は青鹿毛。種牡馬のBernardini（当時6歳）と交配したZappeuseが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地31戦5勝2着2回。2013年の平安ステークス(G3)で4着に入った他、2016年の仁川ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、吉澤ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

11月13日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

3歳（2012年）

1月29日、中6週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドゼウスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月17日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のオーシュペールに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月11日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2012マーヴェラスジョッキーズトロフィー（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコウセイコタロウに2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4歳（2013年）

3月17日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイッシンドウタイをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

5月18日、中4週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6月22日、中4週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月27日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したソロルを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月30日、中2週で迎えた18戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2013ゴールデンブライドルトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したクリノスターオーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2014年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴォーグトルネードをクビ差振り切って制した。

6月14日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

6歳（2015年）

2月28日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

7月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

9月20日、中8週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

11月1日、連闘で迎えた26戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

7歳（2016年）

2月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3月12日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月23日、約7か月半の休養明けで迎えた29戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

8歳（2017年）

5月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

7月16日、中9週で迎えた31戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。