ヴォーグトルネード（2009年生、母スマイルポジション）

ヴォーグトルネード（2009年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「流行（仏）のうず」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時9歳）と交配したスマイルポジションが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地28戦6勝2着4回。2014年のブリリアントステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2014年のジュライステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、佐藤信広から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月3日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず最後はスズカアイキューと並んで6着同着となった。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスズカルパンに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月22日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、伸びてきたナムラビクター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中2週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、タマモブラウンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2013年）

1月14日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサウンドビガレスに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

2月10日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

4月13日、中8週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下のBSイレブン賞（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のタナトスに9馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

6月2日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したアンアヴェンジドを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月12日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた16戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のイッシンドウタイに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

5歳（2014年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月23日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したアメリカンウィナーにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月29日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のハートビートソングに1馬身1/4の差をつけて5勝目をゲットした。

7月20日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（11戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウコロンボを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

8月30日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（12戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月26日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月9日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

6歳（2015年）

3月29日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月19日、中9週で迎えた27戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（13戦5勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。