ニシノジャブラニ（2008年生、母セイウンアグライア）

ニシノジャブラニ（2008年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋祝杯（ズールー語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時9歳）と交配したセイウンアグライアが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回、中央障害5戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の幕張特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

8月15日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたニシノクエーサー決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月5日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、6着に終わった。

10月16日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

3歳（2011年）

2月6日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったモンクにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスマートリバティーをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

5月14日、中4週で迎えた11戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

11月19日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三萩野特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた15戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4歳（2012年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

3月25日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

8月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のヒットメーカーに4馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

9月16日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月14日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたマーブルデイビー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月3日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた23戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコスモバタフライに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2013年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた26戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月26日、中8週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の1980sダービーメモリーズシンボリルドルフカップ（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

7月6日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

7月27日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

6歳（2014年）

3月30日、約8か月の休み明けで迎えた30戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた31戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

7月27日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。

10月4日、中4週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月29日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。