ピサノルビー（2006年生、母ペルヴィア）

ピサノルビー（2006年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋宝石」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時21歳）と交配したペルヴィアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月15日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したチキリムーディーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクリノサンデーママに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたヤマノローラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤインディを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月26日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルチメトリックに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月28日、中1週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

4歳（2010年）

7月11日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月16日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず15着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2011年）

1月8日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したヴィーヴァギブソンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったオースミマリオンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウカイファミリーを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月28日、中1週で迎えた23戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた25戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。