リコーワルサー（2015年生、母エトワールステージ）

リコーワルサー（2015年6月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時14歳）と交配したエトワールステージが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はレースホース牧場。2017年の鎌倉記念(S3)に勝利した他、2020年の隅田川オープンを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒山勝徳厩舎（小林）へ入厩。

2歳（2017年）

7月14日、デビュー戦は真島大輔騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は481kg。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカズノキングに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月3日、中6週で迎えた2戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のサプライズパワー・メモリアル（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

10月11日、中4週で迎えた3戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、2歳S3の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマッドドッグを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月13日、中8週で迎えた4戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3歳（2018年）

3月28日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月9日、中5週で迎えた6戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったヤマノファイトに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

6月6日、中3週で迎えた7戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

10月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、3歳オープンの’18スターバーストカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったモジアナフレイバーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、中4週で迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2019年）

2月5日、中8週で迎えた11戦目は、アメジスト賞（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブルージェットに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、地方重賞のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ゆりかもめオープン（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアルタイルに2馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（6戦3勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったベンテンコゾウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月21日、中4週で迎えた15戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（7戦3勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

10月19日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

12月4日、中6週で迎えた17戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

5歳（2020年）

2月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた19戦目は、隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤゴッドをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

4月26日、中5週で迎えた20戦目は、G2の読売マイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（10戦4勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

7月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（11戦4勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

6歳（2021年）

8月11日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、北海道コーン茶特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったビービーガニアンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

9月9日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の旭岳賞（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、リンノレジェンドにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月4日、中3週で迎えた25戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本咲希到騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた26戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（12戦4勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、コズミックフォースに半馬身交わされて2着となった。

7歳（2022年）

3月9日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（13戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

9月14日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、サートゥルナーリア・プレミアム（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山本咲希到騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。