モジアナフレイバー（2015年生、母ナスケンアイリス）

モジアナフレイバー（2015年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ブラジルの地名+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のバトルプラン（当時10歳）と交配したナスケンアイリスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。2019年の東京大賞典(G1)で3着に入った他、2020年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桜井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、尾田信夫によって1,458万円で落札された。

福永敏厩舎（小林）へ入厩。

2歳（2017年）

10月2日、デビュー戦は繁田健一騎手を鞍上に据えて、2歳戦の出囃子賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。馬体重は508kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンスーリヤに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中6週で迎えた2戦目は、2歳戦のイヌワシ特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキングオブポップに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月30日、中5週で迎えた3戦目は、2歳戦の白鳥特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグラビットに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3歳（2018年）

3月8日、中9週で迎えた4戦目は、3歳戦のクラシックトライアル（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のムシカリに2馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

5月9日、中8週で迎えた5戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（4戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた6戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で繁田健一騎手（5戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

10月30日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンの’18スターバーストカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で繁田健一騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリコーワルサーに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

12月5日、中4週で迎えた8戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で繁田健一騎手（7戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヒガシウィルウィンに3馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

12月29日、中2週で迎えた9戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で繁田健一騎手（8戦6勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4歳（2019年）

5月22日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で繁田健一騎手（9戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセンチュリオンに3馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

6月26日、中4週で迎えた11戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で繁田健一騎手（10戦7勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月14日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で繁田健一騎手（11戦7勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入った。

12月4日、中6週で迎えた13戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で繁田健一騎手（12戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノンコノユメに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月29日、中3週で迎えた14戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で繁田健一騎手（13戦8勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（2020年）

2月23日、中7週で迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で繁田健一騎手（14戦8勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず最後はキングズガードと並んで6着同着となった。

6月24日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で繁田健一騎手（15戦8勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

9月29日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、千葉ダートマイル（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で繁田健一騎手（16戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエンパイアミライに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月12日、中1週で迎えた18戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で繁田健一騎手（17戦9勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月9日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で繁田健一騎手（18戦9勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で繁田健一騎手（19戦9勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6歳（2021年）

3月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は21戦連続で繁田健一騎手（20戦9勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

5月26日、中9週で迎えた22戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワークアンドラブに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

8月5日、中9週で迎えた23戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月3日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、Jpn1のJBCスプリント（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月21日、中6週で迎えた25戦目は、S1のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したティーズダンクにクビ差届かず2着に甘んじた。

7歳（2022年）

1月30日、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

2022年2月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月24日、中7週で迎えた27戦目は、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月18日、中7週で迎えた28戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で真島大輔騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。