アムールマルルー（2006年生、母Elbaaha）

Amour Malheureux

2006.04.28

アムールマルルー（2006年4月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「失恋（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のモンジュー（当時10歳）と交配したElbaahaが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の是政特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月21日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月22日、中6週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2009年）

2月21日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

4月4日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒカルプリンスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダノンシェルに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月25日、連闘で迎えた7戦目は、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキジャガーを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後はバテてしまい17着に終わった。

11月1日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2010年）

5月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のトーセンルーチェに3馬身の差をつけて休養明けの一戦を制した。

6月20日、中4週で迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフェイマステイルに2馬身の差をつけて勝利をモノにする